科学わくわくプロジェクト実行委員会
わくプロの歴史

 科学わくわくプロジェクト(以下「わくプロ」と言う。)は,公益財団法人マツダ財団と科学わくわくプロジェクト実行委員会が連携・共同して,青少年の健全育成と科学技術教育の振興をめざして実施する事業であり,その意義と特徴は次のとおりである

わくプロの意義と特徴
○ 現場の教員の議論により生まれたプロジェクトであること
○ 地域の財団と大学との連携・共同事業であること
○ 多様な事業で構成される複合的な事業であること

  • 現場の教員の議論により生まれたプロジェクトであること
     わくプロは,平成14 年度における幼小中高校と広島大学の教員や科学館館長などによる半年間にわたる議論から生まれた。
     18 人のメンバーによる1 回当たり4 時間程度の議論を合計5 回開催し,教育現場における科学教育の現状と問題点,取り組むべき方向性,事業化の基本的な考え方,事業アイデアと事業の進め方をまとめた。

  • 地域の財団と大学との連携・共同事業であること
     わくプロは,地域の財団が資金を提供し,広島大学がその施設,設備,人材(教員,学生)を提供して実施する,連携・共同事業である。
     広島大学は理学研究科,先端物質科学研究科,宇宙科学センター,教育学研究科など幅広い人材により構成されるプロジェクト研究センターを設置。大学の持つ知的資源と地域の資金が組み合わさることにより,地域の価値を高めていく意義深い共同事業となった。

  • 多様な事業で構成される複合的な事業であること
     子どもの理科離れだから科学教室というのではなく,現状と問題点,民間団体と大学の特性などを踏まえて,現実的できめ細かい複合的事業群を創出。
     理科離れの対策ではなく,理科好きな中高生が幅広く,高度な科学に触れ,学べる場として一定レベル以上の科学教育に特化。基礎レベルの科学体験教育については小学校の先生を支援する事業を通じて,理科好きな子どもの裾野を広げる活動を支援